最近の仮想通貨市場と今後の方向性
最近の市場を振り返ってみます。
1/4 リップル最高値更新
1/18 韓国・中国の規制ニュースを受けて大幅に下落
1/26 コインチェック流出事件
インドの仮想通貨規制(誤報)
2/5 テザー問題
1月にアルトコインが上昇し、2018年も明るい兆しが見えたのですが
そこから、悪材料が噴出し、ビットコインは200万から半額の100万に。
今現在は、87万円となっており、実に1ヶ月で半分になりました。
この流れにアルトコインも連動し、リップルにおいては、400円から87円と
1/4の価格になっています。
更に、依然くすぶるテザー問題もあります。
仮想通貨の「Tether(テザー)」に関する疑惑が相次いでいる。米ドルの価格に連動していることを謳っていたが、発行額に相当する米ドルを発行元が保有していない可能性が指摘されているのだ。
もし疑惑が本当なら、ビットコインを含むあらゆる仮想通貨の信頼問題に発展するだけでなく、市場崩壊につながる可能性すら見えてきた。引用元:仮想通貨まとめ
コインチェックに関しても、金融庁の立会検査後に出金の見通しが発表されるなど徐々
に進展していますが、未だに資金を拘束されている中で、この大幅な下落状況はユーザ
ーにとって非常に厳しい状態です。
日本円出金の再開の見通しについて | コインチェック株式会社 https://t.co/RsxyIzhi63
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2018年2月3日
ということで、依然として下落傾向はしばらく続きそうです。
市場も疑心暗鬼になっており、悪いニュース(誤報)が出るだけで相当反応します。
実際に仮想通貨市場の規模は、1月に比べ半分の40兆円になっています。
この状況を打破し、再度上昇傾向になるに、はかなりの時間がかかりそうです。
今の世間のイメージは、「仮想通貨は危ない」、「仮想通貨は怖い」という意見が多い
ようです。これをポジティブに変えるには、相当のインパクトが必要になるでしょう。
仮想通貨大国である日本では、まずコインチェック問題の行方が大きなカギになりま
す。コインチェックのがこのまま倒産、破産してしまい、ユーザーの手元には微々たる
金額しか返ってこないという最悪のシナリオになった場合は、日本の仮想通貨市場は冷
え込み、通貨の価格は数年前に戻るでしょう。
逆に、コインチエックが継続しユーザーの資産が納得いく形で返却された場合は、仮想
通貨市場に安堵感が漂います。現在資産凍結されているコインチェックユーザーの資産
整理のため、しばらく売りが続くかもしれませんが、間違いなく良い方向に向かうでしょう。
妄想175さんがTwitterでアンケートをとった結果、3割以上の人がまたコインチェックを
使用すると回答しているので、コインチェックにはぜひ頑張ってもらいたいものです。
Coincheckの入出金が再開されたら
— 妄想175@Blockchainは自己責任 (@bitmania999) 2018年2月5日
今後の方向性ですが、仮想通貨市場はしばらくはこのままな気がします(外れればいいのですが・・・・)
12月のウェブボットの予測だと、今月から仮想通貨が上昇する予測でしたが、個人的に
はまだなのではと思っています。
じゃあどうするのかと言うと、ビットコインは売りからも入れます。これだけ悲観的な
相場なので、ビットコインのFXで勝負するという方法もありますが、そこまでの気力が
ないという方は、損切りをするか、そのまま待つかしかないでしょうね。
いまだに金融庁からの発表はないのでなんとも言えませんが・・・
国としても、仮想通貨市場が縮小することは望んでいないように感じます。試算による
と、今年の仮想通貨の納税額は9兆円と見込まれています。コインチェックが倒産する
ことで、納税に苦慮するユーザーが増える一方、みなしで存続させていた政府も問題を
問われるかもしれません。また、仮想通貨取引に進出した企業も市場が冷えることは困
るはずです。良い結果を期待したいですね。
最後になりますが今後の仮想通貨取引について2つ改善してほしいことがあります。
1つ目は、仮想通貨の保管方法を早急になんとかしてもらいたいです。
取引だけでも消耗するのに、保管も非常に気を使います。
取引所に置いておくのは、コインチェックの例にもあるとおりハッキングされ危険とい
うのは認知されましたが、では自分で保管となった場合、PCやハードウェアウォレッ
トの管理、アドレス間違いによる消失の危険性があります。ですから早めに信託保全を
採用してもらい、ユーザーは取引だけに集中できる環境になってほしいものです。
2つ目は、取引所でのビットコイン建て方式をどうにかしてほしいです。結局アルトコ
インはビットコイン建てで買われている限り、ビットコインの価格に影響を受けます。
ビットコインは購入して値上がりを待つだけではなく、売りからも入れます。
そのため、昨年先物が採用されたてからは、ずっと下落傾向にあります。
ですから、アルトコインで好材料が出ても、結局ビットコインの良し悪しに影響されて
しまいます。最近ではイーサリアムが価値を向上しつつありますので、いつの日か別の
通貨建てで取引を行う日がくるかもしれません。